《プロが教える!》一眼レフの飛行機写真撮り方ガイド!意識するべき3つのポイント コントレール・ベイパーの作例もご紹介 ♪【2018年9月更新】




誰もが気軽に飛行機写真が撮れる時代になった!

写真機材の低価格化で、気軽に誰もが機材を揃えて写真を撮影できる時代となり、風景、鉄道や鳥類、お祭り、ディズニーなど、様々なジャンルが登場し、それに合わせてSNSやシェアするアプリケーションが普及しましたね。

飛行機を撮影する楽しみは様々ですが、代表的な要素として、1つはレジ(機体番号)は集める楽しさ、もう1つは季節感を入れる楽しさが有るのではないかと思います。




【成田空港 RWY34L近く 飛行機の丘で撮影 雨は、ベイパーが撮影できるチャンス!】

飛行機写真も、始めはどちらかというと少数派のジャンルでしたが、有名な航空写真家の登場や、飛行機に関するポータルサイトが登場し、多くの人が飛行機写真を身近に感じるようになりました。

機材に決して安くない投資をし、貴重な休みを使って写真撮影に行くのだから、どうせなら傑作を撮影したいですよね!

この記事では、飛行機で撮影する際のポイントの中でも、特に重要な3つに絞って説明させて頂きます。




上手い!と言われる飛行機写真を撮影するための3つのポイント

1 撮影場所

撮影場所が無数にある鉄道写真に比べて、飛行機は空港の半径約3キロ以内で撮影出来る写真が殆どで、撮影場所が限られている点が特徴です。

言い換えると、撮影場所の環境を上手に利用しない限り、他の人と同じ写真になってしまいます。

 

下記の作例は、羽田空港で撮影したものです。

退役が決まっているカンタス航空のB747-400を始め、駐機している機体を飛行機の窓から撮影しています。

実は、この作品は事前にかなり計算して撮影していまして、とりあえず飛行機に乗れば誰でも撮影できるものではありません。

この撮影している場所は、国際線ターミナルの北側に位置しており、羽田空港から離発着する機体から基本的に撮影できない場所となっています。(2018年6月現在)

では、どうやって撮影したかといいますと、

天気が良く、北風で、ハミングバード・ディパーチャーの便・プレミアムクラスA席という条件を揃えて撮影しています。

この作品1枚撮影するために上記の条件が全て揃う日を選んで撮影しており、実際に条件が揃うまで2回もリスケジュールしています。

羽田空港は北風の場合、午前中に3便だけ、B滑走路から離陸する機体があり、この出発経路をハミングバードディパーチャーといいます。

B滑走路を北側に離陸し、すぐに機体を左バンクし、大田区や川崎市周辺を通過して西方面に向かいます。

撮影当時、ANA B787-8の高松行と、JALの伊丹行、南紀白浜行の3便がB滑走路離陸になっており、その中でも最も撮影がしやすいANAの高松行を選んで撮影しました。(南紀白浜行だと高度が高すぎてしまうため)

 

なぜ、機体前方が良いかといいますと、機体中程や後方だと主翼が映り込んでしまったりするからです。

撮影当日までに該当の便がB滑走路から離陸する事を確認していますが、必ずしもB滑走路から離陸する保証は無いので、登場当日はC滑走路に行ってしまわないかドキドキでした。

駐機しているカンタスの747を撮影するためにわざわざプレミアムクラスに乗り、周囲からは「お金の無駄遣いだ」と突っ込まれますが、簡単に撮影できない条件の組み合わせで撮影出来た時の面白さが、飛行機写真の醍醐味なのではないかと思っています。

 

「行ったら撮れると思うなよ!」

というのが、私が後輩カメラマンに良く言う言葉の1つです。




2 天気・気候・時間

次の作品は、バニラエアの成田発新千歳行きの、新千歳空港着陸前の機内から見えた虹です。

虹を撮影しようと思うと、那覇や東南アジア周辺が見やすいですが、雨が弱く振っており、「もしかしたら・・・!?」と思ってずっと窓の外を眺めていたら、虹が出現し、慌てて連写しました。

 

飛行機を撮影する場合、季節・天候・時間はとても重要な要素でして、同じ場所でもタイミングによって撮影できる写真はまったく異なります。

春は花、夏は雲、秋は紅葉、冬や夕焼けと、季節によって撮影できる情景は異なりますし、ネックとなる要因も異なります。

具体的には、6月の時期は雨が多く、綺麗な条件で機体を撮影する事が難しいですし、夏になると陽炎が原因でやはり機体を綺麗に撮影することは難しくなります。

一方で冬は明るい時間が少なく、狙った機体がそもそも撮影できないといった要因もあり、これらの条件をクリアして作品を撮ろうとするのも、写真の面白さなのではないかと私は思います。

以下の記事では、羽田空港と香港国際空港の作例をまとめています。

特に香港は数ある海外の空港でもしつこいくらい回数を重ねて行っています。

参考になれば幸いです。




3 撮影機材

【パリ・トゥールーズにて撮影】

 

撮影機材は高価な方が良いか?というのは、毎回受ける質問ですが、

私は機材にお金をかけすぎるなら、写真を撮影するための旅費にした方が結果として経験が積めると思っています。

私は2つのパターンで機材を使い分けています。

 

1 車を使って国内の空港を 最高の機材で撮影する

2 持ち運びが容易な軽い機材で遠征する

 

私は東京在住ですので、空港で撮影する場合は羽田か成田に車で向かいます。

最近は残念ながら撮影機会は減ってしまいましたが、Canonのフラッグシップ機に加えて、両手を使わないと持てない高価な望遠レンズを車に詰め込んで撮影する事も良く有りました。

 

一方で飛行機写真の場合、車を使って撮影するより、飛行機を使って遠征したり、海外へ出向くケースの方が圧倒的に多いので、結論として機材は持ち運びが容易な方が有利だと言えます。

高い機材を揃えるとキリが有りませんが、高価な機材は重たいですし、持ち運びが不便で、お金もかかります

最近のレンズは、安価ですが、画質はかなり良いものが増えているので、レンズにお金をかけすぎる必要は無いのではないかと思っています。




2018年6月30日 舞浜 晴れ

梅雨が明けた夏の東京。

青空に様々のパターンの雲が現れては消え、飛行機と絡めるには楽しい空のように思えた。

しばらく様子を見ていると、通常より「太い」コントレールが目に留まる。

「何だろう?」と思ってフライトレーダーで確認すると、ロスからのアシアナA380であることが判明。

日本上空を通過するA380は非常に貴重で狙ってもなかなか見られない。「チャンスだ。」そう思った。

手持ちの機材では、換算焦点距離は400mmが限界だが、その中で最大限撮影できるよう画角を工夫。

下の写真は、ほぼ同一時刻の空。

同じ時刻でもレンズを向ける方角が違うだけで、全く異なる仕上がりになることが分かって頂けるのではないかと思う。








 

作例

コントレールの写真集




ベイパーの写真集







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